初めての女性との夜

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初めての女性との夜

私の名前は橘莉子、28歳。今まで男性としか付き合ったことがなかった。それが当たり前だと思っていた。彼女、水野詩織に出会うまでは。

詩織は私が通う陶芸教室の先生だった。彼女は私より5歳年上で、いつも落ち着いていて、しなやかな指先でいとも簡単に美しい器を作り上げる。その姿に私は憧れとも恋ともつかない不思議な感情を抱いていた。


ある日、教室の帰りに二人で食事に行くことになった。お酒の力もあってか、私は今まで誰にも言えなかった恋愛の悩みを彼女に打ち明けていた。

"私、なんだか男性との恋愛がしっくりこないんです。キスをされても抱きしめられても、心のどこかが冷めているような…"

すると詩織は私の目をじっと見つめて言った。

"莉子ちゃんは、もしかしたら愛する対象を間違えているだけなのかもしれないね"

その言葉は私の心に深く突き刺さった。


その帰り道、詩織は"私の家、寄っていく?"と静かに私を誘った。私は何かに導かれるように頷いていた。

彼女の部屋は彼女自身を表すかのように、センスの良い落ち着いた空間だった。彼女が淹れてくれたハーブティーを飲みながら、私たちは他愛もない話を続けた。でも私の心臓はずっとドキドキと音を立てていた。

話が途切れた瞬間、詩織は私の隣に座り、そっと私の手に自分の手を重ねた。

"莉子ちゃんの手、綺麗ね"

女性に手を褒められたのは初めてだった。その手は男性のものとは全く違う、柔らかくて温かいものだった。


詩織はゆっくりと私の顔を覗き込み、言った。

"…キス、してもいい?"

私は言葉を発することができず、ただこくりと頷いた。

彼女の唇は驚くほど柔らかかった。それは今まで経験してきた男性の、少し乱暴で所有欲を感じさせるキスとは全くの別物だった。まるで壊れ物に触れるかのように優しくて丁寧で。私の唇の形を確かめるような、そんなキスだった。


長いキスの後、彼女は私を寝室へと導いた。ベッドに横たわると、彼女は私の前に跪き、私の靴下をそっと脱がせた。そして私の足の甲に唇を寄せた。

"ひゃっ…!"

思わず声が漏れた。足の先から電流のような快感に全身を駆け巡った。

詩織は私の服を一枚一枚ゆっくりと脱がせていった。その手つきはどこまでも優しく、私の羞恥心を少しずつ溶かしていった。


やがて互いに裸になると、私たちはベッドに横たわった。詩織は私の髪を撫で、頬にキスをし、そして私の体をまるで芸術品を愛でるかのように見つめた。

"莉子ちゃん、すごく綺麗…"

その言葉に私は自分が女性であることを初めて心から肯定できたような気がした。


彼女の愛撫は私が今まで知らなかった快感の扉を次々と開いていった。彼女の指は私の体の最も敏感な場所を的確に知っていた。それはまるで彼女自身が同じ体を持っているからこそ分かることなのかもしれない。

彼女の舌が私のクリトリスに触れた瞬間、私は今まで感じたことのない強烈な快感に襲われた。それは一点に集中するような鋭い快感ではなく、体の芯からじんわりと広がっていくような温かい快感だった。

"しおりさん…!だめ、そこは…!"

私は何度も彼女の名前を呼び、快感に身をよじった。詩織はそんな私を愛おしそうに見つめながら、決して愛撫をやめようとはしなかった。


やがて私は大きな波に飲み込まれるようにオーガズムに達した。それはとても穏やかで幸福感に満ちた初めての感覚だった。

終わった後、私たちはしばらく抱きしめ合っていた。詩織の滑らかな肌の感触。彼女の優しい心臓の音。その全てが私を深い安心感で包み込んでくれた。

"…どうだった?"

詩織が少し心配そうに尋ねた。

"…すごく、気持ちよかった。今までで、一番…"

私の正直な言葉に彼女は嬉しそうに微笑んだ。


その夜私たちは何度も体を重ねた。互いの体を探求し合うように。教え合うように。今まで私が"普通"だと思っていた世界がいかに狭いものだったか、思い知らされた夜だった。

翌朝、彼女の腕の中で目覚めた時、私は生まれ変わったような気分だった。窓から差し込む光がとても眩しく感じられた。

これが本当の私なのかもしれない。まだ何も分からない。でも一つだけ確かなことがある。私は詩織のことを心から愛している

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