先生と、放課後の補習

A real story from our community

先生と、放課後の補習

入社二年目、私は大きな壁にぶつかっていた。営業成績は伸び悩み、上司からは毎日のように叱責される。自信を失い、会社を辞めることばかり考えていた。そんな私を見かねて、手を差し伸べてくれたのが、他部署の課長、長谷川さんだった。

長谷川さんは、四十代前半の、落ち着いた雰囲気の男性だ。仕事ができて、部下からの信頼も厚い。そして、時折見せる厳しい表情の奥に、優しさが滲み出ている人だった。


「君さえよければ、仕事の後に少し、俺が指導しようか?」

その申し出は、藁にもすがる思いの私にとって、まさに天からの助けだった。私たちは、週に二回、会社の会議室で「秘密の補習」をすることになった。

最初のうちは、本当にただの仕事の指導だった。彼は私の営業トークの問題点を的確に指摘し、改善策を授けてくれた。彼の教えは分かりやすく、私の成績は少しずつ上向いていった。


関係が変わり始めたのは、補習が始まって一ヶ月が過ぎた頃だった。その日、私は大きな契約を逃し、ひどく落ち込んでいた。会議室で、彼の前で、私は堪えきれずに泣いてしまった。

「すみません…私、やっぱり向いてないのかも…」

すると、彼は黙って私の隣に座り、そっと私の肩を抱き寄せた。

「そんなことはない。君は、とても頑張っているじゃないか」

彼の胸の中で、私は子供のように声を上げて泣いた。彼のスーツから、微かにタバコとミントの匂いがした。それが、不思議と私を安心させた。


その日を境に、私たちの距離は急速に縮まっていった。補習の後、二人で食事に行くようになり、仕事以外の話もするようになった。彼のプライベートな一面を知るたびに、私は彼に惹かれていった。

ある夜、補習後に食事をしていた時、彼が突然言った。

「君は、もっと自分を信じるべきだ。君の可能性は、自分が思っているよりずっと大きい」

その言葉に胸が熱くなった。誰にも言えなかった夢を打ち明けると、彼は真剣に耳を傾けてくれた。


そして、運命の夜が訪れる。その日も、私たちは終電間際まで会議室で話し込んでいた。外は、激しい雨が降っていた。

「この雨じゃ、帰れないな」

彼がそう呟いた時、会議室の電気が、ふっと消えた。ビル全体の緊急メンテナンスによる、計画停電だった。非常灯だけが、ぼんやりと私たちを照らし出す。静寂の中、彼の息遣いだけが、やけに大きく聞こえた。

「…長谷川さん」

私が彼の名前を呼ぶと、彼は私の手を強く握った。

「…もう、我慢できない」

彼の唇が、私の唇に重なった。それは、少し強引で、でも、彼の愛情が伝わってくるような、熱いキスだった。私は抵抗しなかった。私も、ずっと彼を求めていたから。


私たちは、会議室の大きなテーブルの上で結ばれた。いつもは、ここで厳しい議論が交わされている。その場所で、私たちが体を重ねている。その背徳感が、私たちの興奮をさらに高めた。

彼は、私のブラウスのボタンを一つずつ、焦らすように外していく。現れた素肌に、彼は何度もキスを落とした。

「綺麗だ…」

彼の指が、私のスカートの中に侵入してくる。私は、彼の肩に爪を立て、甘い声を上げた。

「先生…もう、だめです…」 「何がだめなんだ?教えてくれ」

彼は、私の耳元で囁き、私の理性を完全に奪い去った。


彼の熱く硬いものが、私の中にゆっくりと入ってきた。痛みは全くなく、ただ、満たされる喜びに体が震えた。

彼は、私の名前を呼びながら、激しく腰を突き上げた。テーブルが、私たちの動きに合わせてギシギシと音を立てる。窓の外の雨音と、私たちの喘ぎ声だけが、暗いオフィスに響き渡っていた。

私たちは、停電が復旧するまでの数時間、何度も体を重ねた。互いの孤独を埋め合うように、貪るように、求め合った。


翌朝、私たちは何事もなかったかのように、それぞれのデスクで仕事を始めた。でも、彼の視線を感じるたびに、私の体は熱くなる。そして、次の「放課後の補習」を、心待ちにしている自分がいる。この禁断の関係が、いつか終わりを迎えるとしても、今は、このスリルと快感に溺れていたい

Recommended for you