終電後のオフィスで
A real story from our community

新規プロジェクトのリリース直前、私はチームリーダーの高城と深夜まで残業していた。チームメンバーは皆帰り、午前2時には広いフロアに私たち二人だけが残っていた。
「そろそろ休憩しないか」
高城が差し出したのは、私の好みを覚えていたアイスコーヒーだった。窓際のソファに座り、東京の夜景を眺めながら、普段は話せない本音を語り合った。仕事のプレッシャー、将来の不安、そしてお互いの孤独。
「君はいつも頑張りすぎだ」
「高城さんこそ、もっと休んだ方が...」
突然、停電が起きた。非常灯だけがぼんやりと照らす中、彼の息遣いが近くに感じられた。エレベーターが停止したことを確認し、復旧まで待つことになった。
暗闇が緊張を高める。これまで抑えていた感情が溢れ出した。彼の指が私の手の甲を撫で、静寂の中ではっきりと鼓動が聞こえる。
「ずっと...気になっていた」
その言葉を合図に、私たちは自然に抱き合った。
会議室のソファで、仕事のストレスを忘れるように激しく求め合った。窓越しのネオンが汗ばんだ肌を照らし、彼のリードで未知の領域へ導かれた。
「高城さん...」「もう、そんな呼び方やめようか?」
彼の囁きに背筋が震えた。彼は私の首筋にキスをしながら、ブラウスのボタンを一つずつ外していく。普段は冷静なリーダーが、今は情熱的な男として私を包み込んでいた。
私たちは夜明けまで何度も重なり合った。オフィスの冷たい床が、私たちの熱を吸い込むようだった。
停電は解けたが、私たちの関係は元には戻らなかった。仕事では冷静なリーダーと部下を演じながら、夜ごと秘密の時間を重ねていく。
ある夜、彼が私の机にメモを残していた。
『今夜も終電後、あの会議室で』
この危険な関係がどこへ向かうのか、不安と興奮が入り混じる。でも、彼の腕の中でのあの高揚感を、もう手放せない




