カメラマンとの、危険な撮影

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カメラマンとの、危険な撮影

売れないモデルの私に、ある日夢のような仕事が舞い込んだ——有名写真家・有栖川光の作品撮りモデル。女性を最も美しく撮ると評される彼の作品は官能的で危険な香りがした。

スタジオは都心の古いビル。想像よりずっと若い三十代前半で、長髪を束ね黒シャツ姿。全てを見透かす鋭い眼差しに射すくめられた。

「君が今日のモデルか」

頭のてっぺんからつま先まで見られる。


撮影が始まると的確な指示で様々なポーズを要求。ファインダー越しの視線が肌を突き刺す——獲物にされた気分。

次第に要求がエスカレート。服を一枚ずつ脱ぐよう指示され、戸惑いながら従う。彼の前で裸になるのは恥ずかしさより快感だった。

「その目、もっと俺を挑発して」

理性の枷が外れた。誘惑するように体をくねらせると、シャッター音が響いた。


撮影終了時には汗だく。彼が近づき「最高の被写体だ」と顎を掴まれ、作品と同じ官能的で危険なキスを奪われた。

スタジオの床で結ばれる。激しく情熱的な愛撫——私の体を全て知り尽くしているよう。幾度も絶頂に導かれた。


それから奇妙な関係が始まる。モデルとして撮り続けられ、女として抱き続けられる。おかげでモデルの仕事は増えたが、心は満たされない——彼が見ているのは私か、作品の中の私か。

この危険な関係がいつか破滅を招くかもしれない。それでも今はファインダー越しに愛される快感に溺れていたい

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